いつもコーティングをオーダー頂いているお客様からのご依頼。



・ご来店のキッカケ
新車購入時(R2年)に施工されたディーラーコーティングが1年も経たずに塗装面が荒れてしまった。
元通りにして欲しいと言ったら、外に置いてあるとコーティングは持ちませんと断られたとのことです。
オーナーの方はLCのご購入前には、何台か当店で施工されていたのですが、新車購入時に営業マンに勧められるままにお願いしたらしいです。
因みにLCは建物の下に保管されているのですが、フロント部分が建物から鼻先を出す感じで、一部屋根なしの状態です。
・お客様のご要望
購入時には撥水していたが、今はカピカピでシミが目立つのでキレイになりませんか?とのことでした。
当店で以前に、ECHELONのnew version、Whelmをご依頼頂いており、どちらかのコーティングで出来ないか?とのこと。
仕上がりは撥水がお好みとのことでしたので、同じECHELONの最高峰であるZen-Xeroをお勧めし、そちらで決めさせて頂きました。
・お車の状態
入庫されたLC500を早速洗車してみました。
撥水は、サイド面と屋根下に収まっているリア部分だけでした。
オーナー様の指摘されているボンネットなどは、雨染みも確認できましたが、うっすらとボケている感じ。
恐らく、コーティング剤のふき取りが完全ではなく、いわゆる拭き残しの可能性が高いです。
■ボンネットを中心にシングルポリッシャー+ウールでキズ取り、鏡面仕上げしてZen-Xeroを
カラーナンバーが223という新色で、黒い中にもガラスフレークによる煌びやかな反射。ゴージャスなカラーです。
たしか、この色は217の後継だったはずですが、私の目では、違いは判別できませんでした・・・
磨いていくと、みるみる輝きを取り戻してきました。
ただ、高速走行での飛び石がフロント周りで20か所くらいありましたので、タッチアップを仕入しようとしたのですが、なんとメーカー欠品。
あちこち探しまわりましたが在庫はなく、あきらめて先ほどの217を調色してもらい代用です。
広い面積を塗れば違いは出るかもしれませんが、直径1ミリ未満の点ならば違和感ない感じです。


3泊4日お預かりしたLCは、エアロ装着車ということもあり、カナードなどの機械の入らない箇所は、全て手磨きで行いましたので3日近くを下地処理に費やしました。
しかし、細かい部分の仕上げこそが全体の完成度を上げますので、そこは妥協できない部分です。
オーナー様は、お仕事を早く切り上げて、納車を待っていてくれました。
「艶が全然違うよね。今度ボンネットを替えるから、交換したら直ぐに部分施工をお願いします」と、もう次の楽しみを見つけていたようです(笑)
納車が、雨模様と重なったので、しばらく時間を空けたら、再度お預かりして状態確認をしてみたいと思います。
どんなに高価なコーティングも、手放しで美観を維持できるものはありません。
特にガラスコーティングは無機物のコート層です。雨染みも無機物の汚れで非常に付きやすいのです。
残念なことに、この無機物の汚れは洗車では取れませんので、定期的なメンテナンスが必要になります。
このことを理解しない と、新車のときだけ施工して終わり。という今回みたいな残念なお話をよく耳にします。
【参考価格】合計179,000円税別
・ECHELON Zen-Xero:130,000円
・下地処理:25,000円
・ホイールコーティング:24,000円